つらい幼稚園時代の話
私が幼稚園に入ったのは4歳からでした。
年中から入園した為、すでに子供ながらクラスにはグループがあり、なかなか入りがたい雰囲気があったのを覚えています。
休み時間に勇気を出して、「入れて」と言いましたが、「やだ」と断られた私は自分から話しかける勇気を完全に失いました。
いつも休み時間には校庭の隅に立っているだけでした。
しかし、今思うと先生たちも他の子に混ぜてあげてなど言わずに放っておくだけでした。
毎日、幼稚園に行くのが嫌で嫌で、休み時間も憂鬱だったのは大人になった今も強く覚えています。
また、校庭の隅にいると時々心無い言葉もかけられました。
「スイミングに行くの嫌がって怒られてる弱い奴だ」
「いつも端っこにいる変なの」
とか今でも覚えています。
しかし私にとって辛かったのは家に帰ってから、親に
「今日は幼稚園どうだった?」
「楽しかった?」
と聞かれることでした。
もちろん幼稚園が楽しいはずが有りません。
しかし、私は子供ながらに気を使って
「楽しかった。」
と答えていました。
子供ながら大好きな両親に嘘をつくことが辛かったことを今でも覚えています。
また、「何して遊んだの?」
と聞かれたときは
「色々。」
と答えていました。
「誰と遊んだの?」
と聞かれても
「いろんな子」
と答えていました。
本当に辛かったです。
しかし、大好きな両親を悲しませたく無いという思いがあったのだと思います。
幼稚園時代のビデオを見ると、家にいるときや両親とお出掛けしたときは良い顔をしているのに、幼稚園にいるとき(お遊戯会や運動会)のときの映像ではまったく表情が無く、今見ても、子供ってこんなに表情が無くなるのだろうかと思うほどでした。
大人になってから、この辛い体験の原因を考えました。
幼稚園前の先日語ったエピソードが関係していることは間違い有りませんが、それに加え
①年中から入った為、すでにクラス内にグループが出来上がっていたこと
②先生たちの無関心
③周りに混ぜてくれるような優しい子がいなかったこと
これらが関係していると思います。
しかし、結局は自分から行く勇気を持てなかった私自身の弱さがすべての根源であると思います。